容疑者Xの献身
福山雅治さん主演で映画化されている。
あらすじ
小さな弁当屋『べんてん亭』で働く花岡靖子は娘の美里とアパートで暮らしていた。
ある日、靖子の元夫である富樫慎二が
二人の居場所を突き止めてアパートにやってきた。
富樫にお金を渡して帰ってもらおうとするも、
靖子と美里は揉み合いの末に富樫を殺してしまう。
呆然とする二人の前に現れたのは隣の部屋の住人である石神であった。
石神は花岡母娘を守るために知恵と力を総動員して、
花岡母娘に災いが訪れるのを阻止しようとする。
三月十日に旧江戸川の河川敷で顔が潰され、指紋が焼かれた男性の遺体が発見される。
警察は捜査の結果、男性を富樫と断定し、花岡靖子に目をつける。
しかし、花岡母娘には裏が取りにくいアリバイがあり、捜査は苦戦することに。
警視庁捜査一課の刑事の草薙が友人の湯川のもとを訪れると、
湯川と石神は友人ということが判明する。
湯川は石神のもとを訪れるが、そこで石神が事件へ関与してる疑いをもつことになる。
登場人物
・湯川学:帝都大学物理学准教授。理工学部物理学科第十三研究室所属。
学生時代にバドミントン部に所属していた。
・草薙俊平:警視庁捜査一課の刑事。
・間宮:警視庁捜査一課の刑事。階級は警部。草薙たちの班長。
・岸谷:警視庁捜査一課の刑事。草薙と同じ班に所属する後輩。
・石神哲哉:私立高校の数学教師。高校では柔道部の顧問をしている。
綽名はダルマ。
・花岡靖子:『べんてん亭』勤務。
・花岡美里:花岡靖子の娘。中学生。バドミントン部。
・富樫慎二:事件の被害者。無職。花岡靖子の元夫。
・米沢:『べんてん亭』の経営者。
・米沢小代子:米沢の妻。
・工藤邦明:印刷会社経営者。花岡靖子が赤坂で働いていた頃からの馴染み客。
・常盤:湯川の下で学んでいる大学院生。
・山辺曜子:死体のそばにあった盗難自転車の持ち主。
・杉村園子:『まりあん』のママ。
・森岡:石神が勤務する高校の二年三組の生徒。
・缶男:隅田川のホームレス。大量の空き缶を潰していることから石神が
『缶男』と綽名をつけた。
・技師:隅田川のホームレス。
工業系の雑誌を読んでいたことから石神は『技師』と呼んでいる。
ネタバレなしの感想
人気のイメージがあるかな。
以前、発売時に一度読んでいて、その時はそこまで面白かった印象は無かったけど、
今回読んでみて結構面白いとは思った。
ガリレオシリーズの特徴である物理要素とかは無いので、
そこが以前読んだ時は面白くなかった印象になったのかなと思う。
物理要素とかオカルト要素を期待しないのであれば十分楽しめるかな。
ネタバレありの感想
基本的には愚痴やイチャモンになるので読みたくない方は
ブラウザバックしてください。
wikipediaによる本格かどうかの論争はちょっとだけわかる部分もある。
(私には本格が何かは分からないけど )
ミステリーとしては結構疑問があるというか、若干アンフェアな気はするかな。疑問点として
顔や指紋を潰されてるので
被害者に近い人物として靖子が疑われるのも分かるといえば分かるけど、
いまいち納得できないかな。
石神は花岡母娘に安らぎを与えたかったらしいけど、
そんなのは元から無理なんじゃないかな。