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2023年面白かった小説ベスト10

こんにちは。

本記事では2023年(12月2日までに)に読んだ小説の中から、

面白かった小説ベスト10を発表します。

過去に発売された本や一度読んだこともある本も含めて、

私が2023年に読んだ小説の中からベスト10を選んでみました。

2023年面白かった小説ベスト10

1位『マリアビートル』伊坂幸太郎

1位は伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』。

東北新幹線の車内で進行する物語で、

殺し屋やサイコパスな中学生などの群像劇になっている。

伊坂作品の特徴である登場人物たちの掛け合いや伏線はもちろんのこと、

アクションやコメディ要素もあり、

最高のエンターテインメント小説になっている。

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2位『悪意』東野圭吾

2位は東野圭吾さんの『悪意』。

以前読んだことがあるんだけれど、およそ二十年ぶりに読んでも面白かった。

誰が犯人か?ではなく、「why done it=なぜ犯行を行ったか」の傑作であり、

手記を物語の中心に据えているのが特徴。

プロットも優れていて、

人間を描くのも非常にうまいのもあって、文句の付け所はない。

加賀シリーズではあるけれど、初めて本書を読んでも問題は無い。

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3位『方舟』夕木春央

3位は夕木春央さんの『方舟』。

本書はクローズドサークルもの+脱出のための時間制限がある中で物語が進んでいく。

とにかくミステリー好きなら読んで損はしないんじゃないかという一冊で、

事前情報を入れずに読むのをお薦めする。

読み終わった後には語りたくなること間違いなし。

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4位『第三の時効横山秀夫

4位は横山秀夫さんの『第三の時効』。

F県警の強行班を描いた連作短編集で、

とにかく個性豊かな班長たちが描かれている。

本格的な謎と伏線に濃い人間関係にと警察小説としてのクオリティは驚くほど高い。

警察小説の金字塔。

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5位『屍人荘の殺人』今村昌弘

5位は今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』。

2017年発売の小説で、ミステリーランキング四冠を達成した作品。

大学の映画研究会の夏合宿に参加することになったミステリ愛好会のメンバーが、

連続殺人事件の真相を解き明かす。

物語冒頭からひきこまれること間違いなしで、

これまた事前情報を入れずに読むのをお薦めする一冊。

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6位『逆ソクラテス伊坂幸太郎

6位は伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』。

表題作の「逆ソクラテス」を含む全五篇収録の短編集で、

全編主人公が小学生になっている。

おそらく伊坂さんの考えがかなり物語に反映されてるんじゃないかと思う作品で、

小学生を主人公にしてるだけあって、それがストレートに描かれていて、

そして私はこの考えに物凄く惹かれてしまった。

どことなく子供時代を思い出させる話もあり、

全編読後感は素晴らしいものになっている。

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7位『希望の糸』東野圭吾

7位は東野圭吾さんの『希望の糸』。

加賀シリーズになるけれど、物語の主人公は加賀恭一郎の甥の松宮脩平で、

松宮脩平の父親の話も描かれている。

茶店を営む女性が殺された事件を解き明かしていくわけだけれど、

犯人探しやトリックを解明するというものではなく、

事件に関わる人物たちが抱えているものや、

複雑に絡み合ったものを解き明かして真実へ導いていく物語。

加賀シリーズの後期の人情や社会派的ミステリーとしては一番お薦め。

 

 

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8位『笑う警官』佐々木譲

8位は佐々木譲さんの『笑う警官』。

警察組織の不祥事と隠蔽体質に対して主人公の佐伯たちが

正義を守るために向かい合い真相を明らかにする物語。

実際にあった汚職事件をベースにしていて、組織の不祥事が物語の中心にあるので、

警察小説なんだけど新鮮味がある。

もしかしたら今の時代にこそ相応しいのかのもしれない。

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9位『リバー』奥田英朗

9位は奥田英朗さんの『リバー』。

群馬と栃木で連続して発見された全裸の女性の絞殺遺体。

さらに似たような手口の十年前の未解決連続殺人。

この二つの連続事件を巡って、警察や関係者の多数の視点で物語は展開していく、

群像劇ミステリー。

奥田英朗さんの群像劇に外れ無しということを再認識した作品。

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10位『押入れのちよ』荻原浩

10位は荻原浩さんの『押入れのちよ』。

表題作である「押入れのちよ」を含む九作からなる短編集。

幽霊かそれに近い話で、ホラーからコミカルなもの、

泣けるものなどバラエティに富んでいるのが特徴の一冊。

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